2003年(平成15年)。それまで鉄道が唯一存在しない都道府県だった沖縄県にモノレール(沖縄都市モノレール)が開通しました。
このモノレールの愛称は「ゆいレール」。
沖縄で助け合い意味する言葉”ゆいまーる”から名付けられた名前で、沖縄県民みんなでモノレールを支え、モノレールが地域の人々を結ぶことを願って命名されたとのこと。
　「ゆいレール」は那覇一番の繁華街「国際通り」を中心に、沖縄の玄関口「那覇空港」から首里城最寄の「首里」まで15駅。12.9kmを運行しているので、那覇市民だけでなく、観光で那覇を訪れた多くの人に利用しやすい交通機関でもあります。

　鉄道趣味的にみると「ゆいレール」には、日本最西端の駅「那覇空港駅」と日本最南端の駅「赤嶺駅」があるのも見逃せません。
また2008年(平成20年)3月に廃止となったブルートレイン「はな」の最終列車を牽引した機関車が装着した「ヘッドマーク」が、名前の由来となった那覇市に贈呈され、現在は沖縄都市モノレール本社に併設している「ゆいレール展示館」に保管展示されています。

　「ゆいレール」に採用されているモノレールの方式は「日本跨座式」とよばれる規格。
見た目は「東京モノレール」に似ていますが、東京モノレールで採用されたドイツの技術「アルヴェーグ式」を日本政府の主導で改良したもので、車内をフラットにしたことが特徴。1970年の大阪万博で活躍したモノレールから採用されており、「ゆいレール」以前にも「多摩都市モノレール」や「大阪モノレール」に採用されているほか、中国の「重慶モノレール」も親戚と思われます。

「ゆいレール」に乗車すると、すぐ耳にするのがオリジナルのオルゴール。伝統の独特の音色が沖縄にいることを実感させてくれます。この音色は駅ごとに異なっており「ゆいレール」旅をより楽しいものにしてくれます。

このページでは「ゆいレール」だけでなく、沿線の観光名所の写真も掲載しました。ビデオでも、もちろん沿線の観光名所の映像を織り交ぜた編集を試みてみました。
写真やビデオから「ゆいレール」で沿線を途中下車しながら「首里城」を訪問する那覇の旅の雰囲気を感じて頂けたら幸いです。

動画(擬似乗車ビデオ)へのリンクは、ページ下のほうにあります。

ゆいレール スナップ集（動画のストーリー順に表示）

那覇空港駅に入線する「ゆいレール」

「那覇空港駅」は日本最西端の駅。改札口脇にはそれを示す記念碑が建っている。

「那覇空港駅」は島式1面2線構造。ただし列車が2本並ぶことはほとんどなく、多くの列車が1番線から出発する。

「ゆいレール」の車内。背もたれが低い感じがする。運転室直後は展望座席？

那覇空港の次の駅「赤嶺駅」は日本最南端の駅。モノレールをバックに記念碑を撮れるよう配慮されている。

「赤嶺駅」の改札脇にある日本地図。日本最北端の駅「稚内駅」とは約2,500Km 離れている。

那覇中心街"国際通り"への最寄り駅「県庁前駅」に入線。

那覇中心街"国際通り"の入口。ここから約1.6Km（1マイル）亘り、お土産店や飲食店が並んでいる。

国際通り前の広場では、子供たちによるエイサーを見ることが出来た。

「安里駅」に入線する。（上り列車）

「おもろまち駅」駅名表

「おもろまち駅」の駅前には、日本国内でありながら免税店「ＤＦＳギャラリア・沖縄」が存在する。
沖縄振興特別措置法により、那覇空港から沖縄県外に出発する人を対象に高級ブランド品が免税で購入できる。

「市立病院前駅」この辺りから首里までは連続勾配区間となる。後ろには海も見えてくる。

「儀保駅」を過ぎると、車窓右手に「首里城」が見えてくる。次は終点「首里駅」

「首里城」をバックに、終着「首里駅」に入線。

「首里駅」構内。相対式ホーム2面2線構造だが、1番線は将来の延伸用で未使用。

「首里駅」構内にあるゆいレールの終端。この先、浦添市方面への延伸が予定されているが、具体的な計画はない。

「首里駅」改札口。2番線への案内しかないのが特徴。

「首里城正殿」。「首里駅」からは徒歩で10〜15分程度。ひとつ手前の「儀保駅」も最寄り駅である。

「首里城城壁」。遠く海も見通せる高台に首里城は建っている。

【動画】ゆいレール　那覇空港→首里 (擬似乗車ビデオ)

撮影：2008年(平成20年)12月06日
59カット　18分11秒
[YouTubeで見る(ハイビジョン再生可)]
[ニコニコ動画で見る]

◇上記以外の「擬似乗車ビデオ」は、こちら をご参照ください。

参考ＷＥＢサイトほか

・(沖縄都市モノレール「ゆいレール」公式サイト)
・沖縄都市モノレール - Wikipedia

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