2007年[平成19年]3月28日（水）。西武新宿線をお召し列車が走りました。
御召列車とは天皇陛下がご乗車になられる列車のことで、年に数回運転されています。有名なのは「一号編成」と呼ばれるＪＲ東日本が保有する専用車両を、綺麗に磨かれた車体の機関車に国旗をつけて走る姿が有名ですが、最近は一般の特急車両をご利用になられることが多いようです。
今回は来日中のスウェーデン国王ご夫妻と川越市を訪問されるにあたり、西武新宿〜本川越間の往復を西武新宿線をご利用になり、専用車両として西武鉄道の特急車両ニューレッドアロー（以下：ＮＲＡ）が使用されました。

田無駅を通過するお召し列車		田無駅に停車するお召しの「送り込み列車」

今回、お召し列車が運転される「西武新宿線」は、私が毎日通勤で使用している路線。
その路線にお召し列車が走ると聞いて、ぜひ見てみたいと思うのはこのようなＷＥＢサイトを開設している人間からすれば素直な気持ち・・・
ちょうど、10年に1度の本人でないと出来ない銀行手続きもしなくてはならなかったことから、本日は仕事をお休みし銀行訪問前に、このお召し列車をビデオで撮影してきました。

折り返しお召し列車となるＮＲＡが田無に入線		田無では小江戸に道を譲る

お召し列車の撮影は、まず「送り込み」と言われ、お召し列車に使用する列車を西武新宿に回送する列車の撮影からスタート。
我が家から田無駅までは歩いて約10分。駅に近づくとインナーイヤーをつけた方とすれ違い、その雰囲気から一目で私服警官とわかります。お召し列車通過に伴う警備が行われていることがわかります。
上りホームに降りると、ホームにも私服警官らしき人が二人見えましたが、ホームの端で進入列車にカメラを向ける私を含めた同業者に特に声がかかることはありませんでした。
9時20分。小平側から綺麗に整備されたＮＲＡが田無駅中線に入線しました。この車両が折り返し「お召し列車」に充当される車両で、田無駅では後続の「小江戸」号に道を譲りました。田無駅の中線にＮＲＡが入線することは非常に珍しいことだと思います。
「お召し列車」になる列車を抜いていった「小江戸」号は、西武新宿到着後、「露払い列車」となり、お召し列車の直前を先導する役目を任されます。

田無を通過する「露払い列車」		「露払い列車」は、全てのカーテンが閉められていた。

お召し列車「送り込み」の出発を見送って、田無駅近くの線路端に移動して、ビデオカメラを取り出すと、近くにいた私服警官に声をかけられました。
職務質問と言われるほど大げさなものではなく、お召し列車の撮影をすることを尋ねられ、持っていた鞄の中身の確認をされました。でもこの方、警察のイメージを代えたくなる程、とても人当たりがよい方でした。
通過時間が近づくと、上空には警備のヘリコプターが何機か飛来してきました。
10時02分頃。まず「露払い列車」が田無駅を通過しました。運転台には運転士以外に3人の姿が見えたほか、車両のカーテンは全て閉められており、その雰囲気はいつもの小江戸号とはあきらかに違うものでした。

田無を通過する「お召し列車」		天皇陛下がお乗りになっているとは思えないほど、普通の風景

約2分後、「露払い列車」に続行して、「お召し列車」が通過していきました。
「露払い列車」同様に運転台には運転手以外の姿が見えました。ヘッドマークは「臨時」。カーテンは全て開かれており、先頭車両に多くの方が乗車している様子がわかりました。天皇・皇后両陛下は2両目にご乗車されていたらしいのですが肉眼では確認できませんでした。最後尾の車両には西武鉄道の作業着を来た方が多く乗車されていました。
天皇・皇后両陛下のお姿は、私のそばで警備していた警察の方も解らなかったようです。ビデオは車内が写るように窓をアップにして撮影しましたが、パソコンで動画編集してもお姿はわかりませんでした。

上り「露払い列車」		上り「お召し列車」被られてしまいました・・・

16時10分頃。今度は川越からのお帰りになる「お召し列車」が田無を通過しました。
今度は列車から少し離れ、列車を真横から狙えて、車内の様子もあわせ移せる場所でビデオカメラを構えることとしました。ビデオを取り出すとまた私服警官の方が現れましたが、今度は警察のイメージどおりの方でした。
下り同様、先行して「露払い列車」が通過。約2分後に「お召し列車」が現れましたが、残念ながら先頭車両が私の前を通過したところで、対向列車に被られてしまい、陛下がお乗りになっている車両をビデオに納めることが出来ませんでした。

【動画】西武新宿線を走った御召列車

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