ソウル駅に停車中のセマウル号

ＫＴＸ登場前、韓国の鉄道のエースとして活躍していたのが「セマウル号」
ソウル−釜山間を最速4時間10分で結び、食堂車も特室車も連結した韓国を代表する特急列車でした。
車両はＫＴＸ同様のプッシュプル型で編成の両端が機関車です。　ＫＴＸ開業前は、韓国のメイン路線であるソウル−釜山間の京釜線は非電化区間が多かったため、機関車はディーゼルです。
最栄期は基本８両編成を重連とした16両編成で運行されたほか、オール特室の編成も存在しました。

ＫＴＸ登場後、このかつてのエース「セマウル号」はどうなったのか？
残念ながらエースの座はＫＴＸに明け渡してしまいましたが「セマウル号」は健在です。列車の役割や停車駅増加による速度低下はありますが、2005年末に韓国を尋ねた際は、ＫＴＸ開業前と変わらぬ風格を見せてくれました。
目の前に現れた「セマウル号」は、ＫＴＸから乗り継ぐと大きな車体が印象的です。更に嬉しいのは、2005年12月現在でも食堂車が健在であったこと。
食堂車が連結されているセマウル号は7往復14本だけですが、日本の昼行列車からは完全に消滅してしまった食堂車が韓国に残っていることは素直に嬉しく思います。

　
「大田駅」に入線する食堂車付のセマウル号と食堂車車両につけられたマーク

　
韓国スタイルランチボックス 8,000ウォン と　食堂車メニュー

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