小田急ロマンスカーの特徴は「前面展望」は、もちろんもうひとつ「走る喫茶室」が忘れられません。
残念ながらこの「走る喫茶室」は、ＪＲとの相互乗り入れが用車両「ＲＳＥ車」からサービスがなくなってしまい、その後ＥＸＥの登場する１年前に、ひっそりと全廃されました。
私は何度も小田急ロマンスカーに乗る機会があり、この「走る喫茶室」のサービスもよく利用し、喫茶サービスが特急列車としての当たり前のサービスのような気持ちでいました。
でもその後、日本全国や外国の特急列車に乗るようになり、ロマンスカーの「走る喫茶室」が非常に珍しいサービスであったことに気づきました。
始発駅出発後、喫茶メニューのついた時刻表をお姉さんが配りに来て、その後注文を伺いに車内を廻る。そして客からの注文をとると喫茶室に戻り、本当の喫茶店のようなグラスに紅茶やコーヒーをいれてお客の前に戻ってくる。
新宿駅ではロマンスカーが到着すると厨房のあたりから、紅茶の香りが漂っていたことを写真を撮りながら思い出しました。

走る喫茶室の厨房

引退の時には、車内販売の基地としてしか機能しなかった元「走る喫茶室」の厨房

車内の様子

新宿方２両目(3182)の車内パノラマ映像（撮影：平成11年6月29日さがみ72号）

　　

ちなみにこれが「ロマンスシート」です。

テーブルの下には「栓抜き」が・・・。時代を感じさせます。

　　

車内の連接部分。床もこの部分だけ少し勾配がついています。

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