「ゆめ７０」は、小田急線開通７０周年を記念して、３１００系ロマンスカー（ＮＳＥ車）を種車にし作成されました。
外見の塗装が従来のロマンスカーとは異なる特徴的なものとなっているほか、車内に至っては先頭車両がラウンジ風に改造され、従来の座席（展望席は除く）が撤去され、波打つようにソファーが置かれました。
登場後は、主に団体専用車両として活躍していましたが、１９９９年７月までは普通ロマンスカー同様、特急としても運行され、ロマンスカー時刻表には「ゆめ７０」使用のマークがついていました。
１９９９年７月のオリジナル（原型）３１００系の引退後、乗車改札の方法が変更された影響もあって、特急としての運行からはずされ、細々と団体専用車両として活躍していましたが、車籍がなくなる２０００年４月２６日の直前の日曜日（４月２３日）に、さよなら運転を新宿ー小田原間で１往復行い、これをもって現役から引退しました。

すべて、さよなら運転終了後の唐木田にて

さよなら運転を終え、新宿から回送されてきた「ゆめ７０」。この入庫回送が最後の日中運転となった。
（この数日後の夜、相模大野に向け解体されるため廃車回送が行われた）

唐木田駅２番線に入線する「ゆめ７０」。この後停止、そしてすぐの発車。これが私の見た最後の走るＮＳＥだった。

　

「ゆめ７０」は新宿方・小田原方で塗り分けが反対になっています。
ちなみに右側の展望席あたりに花束らしきものが置いてあるのが分かります。

唐木田の車庫に入庫直後の「ゆめ７０」。乗務員の方・検収区？の方が降りてきては、「ゆめ７０」を見つめていました。

パンタグラフも下ろされ最後の眠りについた「ゆめ７０」
この２日後（２０００年４月２５日）の２１時ごろ、廃車解体される相模大野の車庫に向かって最後の走行をしたそうです。
そしてその最後の走行時にはなつかしのオルゴールも鳴っていたとのことです・・・・・。

おまけ（改造中の「ゆめ７０」写真提供：菊池博之様）

　

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