【ＫＲパスとは】
韓国を鉄道で旅行するのに便利な外国人専用のチケットとして「ＫＲパス」が存在します。
「ＫＲパス」とは Koea Rail Pass の略で、韓国鉄道庁（KORAIL）で運営するすべての列車が乗り放題になるチケットです。(地下鉄等は除く)
パスには３種類あり、一般用の「ノーマルパス」のほか、１３歳以上２５歳以下専用の「ユースパス」、２〜５名が一緒に行動する場合に使用できる「セイバーパス」があります。
有効期間は、全種類とも３日・５日・７日・１０日が用意されており、期間中は駅の窓口でＫＲパスを掲示するだけで「ＫＴＸ」「セマウル」「ムングファ」の一般席指定券を何度でも発券可能です。また「ＫＴＸ」「セマウル」の特室を希望する場合は差額を支払うことで乗車できます。
特室差額（2005/12現在）・・・ＫＴＸ 9,000ウォン　セマウル 1,500ウォン

日本で購入した「ＫＲパス」バウチャー券のチケットホルダー

【ＫＲパスの購入方法】
ＫＲパスは、基本的に旅行前に韓国国外でバウチャーを購入することが必要です。
しかし残念なことにこのバウチャーを取り扱っている日本の旅行会社はＪＲ九州ジョイロードのみとなっています。このため九州各地ではＫＲパスを比較的入手しやすいのですが、それ以外の地区では実は入手が困難な状況です。
九州在住以外の人はＪＲ九州ジョイロードに通信販売を希望する旨連絡するほか、韓国鉄道庁のＷＥＢサイト[http://korail.go.kr/]経由でも購入できます。
＊ENGLISHを選択するとＫＲ ＰＡＳＳの案内に進めますが、購入控えの印刷に不具合があると報告もあります。
幸いなことに、私の住む東京では東京駅八重洲口にある「ジェイアール東海ツアーズ東京支店」がジョイロードから販売委託されており、約１０分程度で発券してもらえます。(2005/12現在) なおＫＲパスの購入にはパスポートの掲示が必要です。
【注意】一部書籍、ＷＥＢで都内の販売窓口として紹介されているＪＲ九州東京支店（東京丸の内新国際ビル）での取り扱いはありませんでした。

　　

日本で購入した「ＫＲパス」バウチャー券（本券）	ＫＲパス料金表（2005/12現在）

【ＫＲパスの交換方法】
韓国に到着したら日本で入手したバウチャーから「ＫＲパス」に引き換える必要があります。
引き換え場所は韓国鉄道庁主要駅のほか、仁川国際空港にある鉄道総合案内所でも可能です。私の場合は日韓シャトル便で金浦空港に到着しましたので、ソウル駅で引き換えを行いました。
ソウル駅には沢山の窓口（切符売り場）がありますが、ＫＲパスの引き換えが可能な場所は、２階ほぼ中央にある「Tourist Information Center」です。漢字表記で「総合観光案内所」とも書いてあります。
窓口のお姉さんにバウチャー券を提示すると、端末にバウチャー番号、名前、パスポート番号等を入力します。韓国の切符売り場に設置されている端末にはディスプレイが２つ接続されていて、窓口譲に名前のスペルがあっているかディスプレイで確認を要求されます。
基本情報の入力が終わると、次に有効開始日を尋ねられますので希望の日を伝えましょう。 発券に必要な情報がすべて整うと、窓口譲は端末近くに置いてあったクレジットカードサイズの薄いプラスティックカードを端末に挿入し、無事「ＫＲ-ＰＡＳＳ（Ｎｏｒｍａｌ）」と印刷されたチケットが発券されました。 あとはすべての切符売り場でＫＲパスを表示するだけで指定券を発券してもらえます。列車に乗るときは指定券ではなく「ＫＲパス」を自動改札機に通してください。
韓国の自動改札は列車の出発時間を監視しており、基本的に出発の１５分前にならないとホームに入場できませんが、「ＫＲパス」は有効期間内なら時間に関係なくいつでも入場可能です。

　　

「ＫＲパス」（実物はクレジットカードサイズ）	ＫＲパスの裏面

ソウル駅のＫＲパス交換窓口「Tourist Information Center（総合観光案内所）」

第３話「日韓シャトル便で韓国へ」に進む

「韓国鉄道旅行記 ＫＴＸを堪能しよう！ ２００５」のＴＯＰにもどる